男鹿の自然に身をゆだねて
静かに心がほどけていく旅
荒々しく打ち寄せる波の音が、木々を抜け、深く息づく森へ溶け込んでいく。 大地が生んだ地層、潮の香りを孕む空気、そして太古の鼓動。 ここは男鹿。悠久を越えて原始の力が今も脈打つ、静寂に包まれた非日常。

悠久の時を越えて
原始の景色が残る、男鹿半島
「男鹿」という名は、「陸(おか)」から転じたもの。日本海に浮かぶこの“陸”は、古来より“神が住まう土地”と呼ばれてきました。神が山に登り、人々の暮らしを見守る――。そんな信仰が根づくこの半島では、時に荒々しく、時には恵みをもたらす自然とともに生きる知恵が人々の暮らしに受け継がれています。
荒々しさを拒むことなく、生命に祈りを捧げながら、自然と調和してきたこの地には、今もなお至るところに原始の息吹が残っています。森を渡る風のざわめき、岩肌に砕ける波の響き。この地に流れる空気は、訪れる者の心に静かに語りかけ、あるがままの心へと導いてくれるのです。

男鹿半島の岩壁や地層が重ねてきたのは、七千万年にもおよぶ悠久の時。 その雄大な痕跡を眼下に望む崖の上に、心をときほどく宿“山人-oga-”は誕生しました。
深い静寂と力強い原始の息吹が根づくこの地で、ゆっくりと息を吸い込めば、自然と一体となり、自分の内側にある声を穏やかに受け止められるはず。
大地に刻まれた壮大な自然の息づかいを感じながら、日常の喧騒を忘れ、自らを見つめ直す特別なひとときをお過ごしください。




荒々しくも優しい海に
生命が宿る
原始の息吹が残る男鹿の海には、他の地ではほとんど目にすることのない希少な生き物が数多く息づいています。原始的で神秘的な自然が脈打つ地で育まれた、豊かな海の恵みは男鹿ならではの魅力です。
美しい生命があふれる海には、日常のざわめきをそっと洗い流すような静かな優しさがあります。母のように、ただそこに在るだけで、すべてを受け入れてくれる。雄大な海に心をゆだねて、自然と調和するひとときをお愉しみください。


何万年もの
時を重ねてきた
大地の重み
苔むす木々の根元には、遥かな時を宿す大地の記憶が静かに息づいています。 荒々しい海と対峙しながらも、この地に生きるすべての生命を優しく包み込み、原始の調和を守り続けてきた男鹿半島の山々。
その静寂の奥には、この地で暮らすすべての生き物が歩んできた物語が秘められており、何万年も前から繋がれてきたその記憶に触れると、自然の一部である自分自身に気付かされるのです。
